San Diego News サンディエゴ発ニュース
5/12/2024
ユタ州に暮らす家族が飼っていた猫「ガレナ」(♀) が4月に姿を消した。
あまりにも突然に愛猫が「失踪」してしまい、家族はフェイスブックに「文字通り、彼女は消えてしまった」と投稿。
必死に界隈 (かいわい) を探し回ったが、ガレナは見つからなかった。
ガレナは家族の一員として愛され、彼らの生活に欠かせない存在だった。
米メディアによると、愛猫が姿を消してから1週間後に、落胆していた家族に予期せぬ電話が掛かってきた。
ガレナが南カリフォルニアで見つかったという。
フェイスブックには「彼女のマイクロチップがスキャンされ、獣医さんからテキストが送られ、電話もありました!」と書き記されている。
経緯を説明すると、家族はガレナがアマゾンの返品用ボックスの中に紛れ込んでいたのを知らず、約600マイル (約960キロ) 離れた南カリフォルニアのリバーサイド郡で保護されるという、奇想天外かつ幸運な結果となった。
発見したのはアマゾンの従業員だった。
家族は安堵の溜息 (ためいき) をつき、(ペットが行方不明になる) 緊急事態に備えて、飼い主にマイクロチップ装着の重要性を促している。
家族によると、好奇心旺盛なガレナは誰にも気づかれずに、アマゾンの返品用ボックスに入り込み、リバーサイド郡の返品センターに郵送されたという。
ガレナは6日間にわたり食糧と水は得られなかったが、“侵入” した箱の側面が開いており、呼吸はできたという。
ガレナが保護された翌朝、家族は旅客機でカリフォルニアへ飛び、獣医のオフィスで愛猫と再会。
「血液検査の結果は正常。
痩せていたが健康に問題はなかった」。
そして「信じられない奇跡に驚いています!」と付け加えた。
*写真はイメージ
(2024年6月1日号に掲載)
5/12/2024
ユタ州に暮らす家族が飼っていた猫「ガレナ」(♀) が4月に姿を消した。
あまりにも突然に愛猫が「失踪」してしまい、家族はフェイスブックに「文字通り、彼女は消えてしまった」と投稿。
必死に界隈 (かいわい) を探し回ったが、ガレナは見つからなかった。
ガレナは家族の一員として愛され、彼らの生活に欠かせない存在だった。
米メディアによると、愛猫が姿を消してから1週間後に、落胆していた家族に予期せぬ電話が掛かってきた。
ガレナが南カリフォルニアで見つかったという。
フェイスブックには「彼女のマイクロチップがスキャンされ、獣医さんからテキストが送られ、電話もありました!」と書き記されている。
経緯を説明すると、家族はガレナがアマゾンの返品用ボックスの中に紛れ込んでいたのを知らず、約600マイル (約960キロ) 離れた南カリフォルニアのリバーサイド郡で保護されるという、奇想天外かつ幸運な結果となった。
発見したのはアマゾンの従業員だった。
家族は安堵の溜息 (ためいき) をつき、(ペットが行方不明になる) 緊急事態に備えて、飼い主にマイクロチップ装着の重要性を促している。
家族によると、好奇心旺盛なガレナは誰にも気づかれずに、アマゾンの返品用ボックスに入り込み、リバーサイド郡の返品センターに郵送されたという。
ガレナは6日間にわたり食糧と水は得られなかったが、“侵入” した箱の側面が開いており、呼吸はできたという。
ガレナが保護された翌朝、家族は旅客機でカリフォルニアへ飛び、獣医のオフィスで愛猫と再会。
「血液検査の結果は正常。
痩せていたが健康に問題はなかった」。
そして「信じられない奇跡に驚いています!」と付け加えた。
*写真はイメージ
(2024年6月1日号に掲載)
2024年5月4日
中国野生動物保護協会 (The China Wildlife and Conservation Association) が今年2月、サンディエゴ動物園とジャイアントパンダの国際保護協力に関する新たな協定を結んだことにより、この夏に中国側からパンダ2頭が送られてくる。
5年ぶりにSD動物園の “住人” となるジャイアントパンダは、ユン・チュアン (Yun Chuan=4歳♂) とシン・バオ (Xin Bao=3歳♀)。
2匹は中国・四川省の「臥龍 (ウォーロン) パンダ飼育センター」で誕生している。
ユン・チュアンの母親ジェン・ジェン (Zhen Zhen) は、かつて中国政府とのパンダ貸与契約のもとで2007年にSD動物園内で生まれており、サンディエゴとは深いコネクションがある。
ユン・チュアンの名は、23年間同園で飼育された彼の祖母バイ・ユン (Bai Yun) に因 (ちな) んでいる。
ユン・チュアンは温和で、優しく、愛らしい性格という。
シン・バオは穏やかで知的な内向性が感じられ、丸い顔と大きな耳が特徴。
彼女の名は「新しい繁栄と豊かさの宝庫」という意味。
SD動物園でパンダ飼育計画が提示されたのは1950年前後。
実際に中国へ代表団を派遣し、貸与契約の交渉を開始したのは1979年。
1980年代後半に中国政府から合意を受けたが、もう一つのハードルがあった。
当時、米政府は商業活動としての動物輸入を厳しく制限していた。
中国からのパンダ貸与も商業目的との判断から、長く保留されるという事態に直面する。
動物園側はパンダ生息数の維持を目的とする中国との共同研究の意義を強調した新規計画書を作成。
米政府から輸入許可を得ることができたのは1994年のこと。
以降、この認可プロセスが動物輸入の可否を決定する基準となり、多くのケースに適用されている。
(2024年5月16日号掲載)
2024年5月1日
4月14日以来の登板となったパドレスのダルビッシュ有投手が、原点回帰で今季初勝利をつかんだ。
首の張りから回復し、5連敗中だったチームに白星をもたらした。
「連敗を止めたことが僕の中で一番うれしい」と、エースの風格を漂わせた。
登板日は試合直前までグラウンドに出ないが、この日は開始約3時間半前に表に出て、軽くキャッチボール。
日本ハム時代の調整を思い出して取り組み「(年齢を重ねるにつれ) エンジンが掛かるのも遅くなってきている。
余裕を持って準備すれば解消できると思った」と説明した。
マウンドでも円熟味が光った。
若い頃の自分を支え、最近は投球の割合が減っていたスライダーを「もう一度信じて投げてみよう」と多投。
3回2死二、三塁では強打のエリー・デラクルス内野手をその変化球で一ゴロに封じた。
プロ20年目の37歳が長い歩みを凝縮した投球で、日米通算200勝にあと3勝に迫った。
「あと3つ、4つと考えると途方もなく感じる。どうすれば、もっと巧くなれるかを考えながら、積み重ねていきたい」と殊勝に語った。
Q:首の状態は。
A:だいぶ良い。普通の先発の日だと思って、いつも通り打者を勉強して集中して入れた。
Q:好投の内容は。
A:制球も全体的に良かった。今日はやっぱり速いスライダー。元々すごく投げていた球だが、去年くらいから割合が落ちていた。もう一度信じて投げてみようと思った。
Q:3回のピンチで強打者デラクルスを封じた。
A: (1回は三振を奪ったが) 相手も自分の球を見て、2打席目で嫌な場面だった。とにかく、自信のある球を思い切り投げる、という気持ちで向かったのが良かった」
Q:日米通算197勝。
A: 勝利は5回を投げ、自分が勝っている状況で降りて、追い付かれずにチームが勝てば得られるという限定的なもの。何とも言えないが、チームが勝った証拠ではあるので、そういう意味では嬉しい」。
(2024年5月16日号掲載)
2024年4月29日
大リーグで近年珍しくなったナックル投手、パドレスのマット・ウォルドロン投手 (27) が4月24日の敵地ロッキーズ戦で今季初勝利を挙げた。
空気抵抗が少なく、変化球の動きも小さくなるとされる高地デンバーの不利な条件下で6回/4安打/1失点と好投。
チーム公式サイトに「ストライクを先行できたのが大きかった」と勝因を語った。
ナックルボールは投げる際にほとんど回転を加えない。
指の腹でボールを押さえるようにして投げるため、ボールは空中で不規則に動く。
回転が少ないため、空気の微妙な流れや条件によってボールの軌道が大きく変わり、打者にとって非常に打ちにくい球となる。
通算318勝で米国野球殿堂入りしたフィル・ニークロ投手 (1939-2020) を筆頭に、かつてナックルボーラーは両リーグに数人ずつ存在した。
予測のつかない動きをする〝魔球〟の使い手が減った理由には、投手に求められる資質が耐久性より球速など瞬発的なパワーになったことや、捕手への負担が考えられている。
ウォルドロン投手もナックル一辺倒でなく、140キロ台後半の直球とカットボール、スライダーを織り交ぜて配球を組み立てる。
4月24日の試合では、ナックルならではの場面もあった。
捕手が球の変化についていけず後逸し、そのまま主審の腹部を直撃。
判定はストライクだった。
カイル・ヒガシオカ捕手は「えげつない球」と嘆くしかなかった。
2021年のキャンプ期間に、遊びで投げたことで使い始めたウォルドロン投手は「まさかこの球が僕の武器になるなんて」と驚きを隠さない。
ダルビッシュ有投手が故障離脱中のパドレス先発陣の一角で奮闘している。
(2024年5月16日号掲載)
2024年3月22日
シーワールド・サンディエゴが開園60周年を迎えた。
カリフォルニア大ロサンゼルス校 (UCLA) の卒業生4人が海中レストラン建設の構想を発展させ、海洋動物のショーを組み合わせた
テーマパークとして1964年3月21日にオープン。
以来、年間約2,020万人が訪れる (2021年統計) SDの代表的なツーリストスポットの一つとして人気を維持している。
シーワールドは動物ショー&エンターテインメントを中心に運営してきたが、“ショー目的の隷属的なシャチの飼育” を糾弾する動物
保護団体の強力なキャンペーンに加え、シーワールド・オーランド (フロリダ) で調教師がシャチに襲われて死亡した事故を取り上げた
ドキュメンタリー映画『ブラックフィッシュ』の公開により、一般市民から批判も寄せられるようになった。
そのような背景から、シーワールド・サンディエゴでは2017年1月8日にシャチが芸を披露するショーを終えた。
以後は海洋生物の生態を伝える教育的プログラム&アトラクションに重点を置いている。
同テーマパークは3月21日~24日までの4日間、記念パーティーを含む特別イベントを開催し、パークの歴史を振り返る写真や記念品展示、シャム (シャチ) やコーラル・ザ・ドルフィン (イルカ) などのコスチュームキャラクターとの写真撮影の機会を提供。
また、60周年を記念した限定食品&飲料、ヴィンテージ商品も販売された。
特別に招待された彫刻家によるサイン会に加え、新種のジェリーフィッシュ (クラゲ) 展示会も注目を集めた。
(2024年4月16日号掲載)
2024年3月31日
サンディエゴ郡北部のオーシャンサイド内陸部で3月19日~21日の3日間に、マウンテンライオン (クーガ/ピューマ) の目撃情報が複数回にわたり地元警察に寄せられた。
当局の発表によると、最初の目撃者からの報告は3月19日午前1時40分。
続いて20日午後10時にも通報があった。
さらに21日にもオーシャンサイド市サンルイスレイ地区から同様の報せが届いた。
それらが同一の動物かは不明という。
警察当局はこの地域の居住者に対し、近くで獰猛 (どうもう) な野生動物と遭遇したら目撃場所と時間をオーシャンサイド市警部署/☎︎760-435-4911 に報告してほしいという。
動物が攻撃的・敵対的で危険を感じた場合は「911」に通報するよう呼びかけている。
大型ネコ科ネコ属のマウンテンライオンは北米大陸東部~南米全域に広く棲息している。
成獣は体長150センチ以上、体重90キロ以上になることもある。
剃刀 (かみそり) のように鋭利な爪を持ち、時速80キロに及ぶ俊足が特長。
米国マウンテンライオン財団 (Mountain Lion Foundation) の説明によると、夜明けや夕暮れに活動が活発になり、ハイキング中に遭遇する可能性が高いという。
その場合、身を屈 (かが) めたり座ったりせず、背筋を伸ばして直立姿勢で対峙 (たいじ) する。
そして背を向けず、ゆっくりと後退していく。
もし、接近してきた場合は、身体を大きく見せて大声で威嚇 (いかく) し、必要に応じて物を投げて身を守ることを勧めている。
実際には、マウンテンライオンに襲われるケースは少なく、北米全体で年平均6回程度。
事故記録が最多のカリフォルニア州でも1986年以降は20件ほどしかない。
(2024年5月1日号掲載)
2024年4月1日
ロブ・ボンタCA州司法長官は先月中旬、計画的かつ巧妙な手口で高価ブランド品を狙う、ショーウィンドウ破り専門のプロ級窃盗犯3人を、強奪窃盗と強盗未遂を含む20数件の容疑で訴追したと発表した。
サンディエゴ市警察 (SDPD) の発表によると、2人の前科者を含む被疑者3人はいずれも20代で、2022年12月から2024年2月までの
15か月間に、ロサンゼルス、オレンジ、サンディエゴ、リバーサイド、アラメダ、サンタクララ各郡の高級店舗からルイ・ヴィトン、グッチ、プラダ、ヴェルサーチ、ボッテガ・ヴェネタ、バーバリー、コーチなど合計309,752ドル (約4,686万円) の商品を盗んでいた。
男たちの強奪窃盗活動は、狙いをつけた店内に駆け込み、素早く施錠を解くか、入口やショーケースを破壊して侵入し、バッグ、
ウォレット、ブレスレット、ネックレス、ショールなどの高級品を漁り、短時間で逃走するというもの。
容疑者たちが犯行現場に携行していた5丁の銃も押収されている。
容疑者3人は「組織的小売り窃盗」の共同謀議で訴えられた。
共謀して「盗んだ商品を売却、交換し、さらには返品する意図で行為に及んだ」と裁判文書は示している。
検察側は、男たちが共犯のほかに、単独犯と特定される窃盗行為に関連した複数のケースについても追加起訴を行っている。
捜査は、ロサンゼルス市警察 (LAPD) の組織小売犯罪対策本部とサンディエゴを含む各市警/郡警と保安官事務所の協力で進められた。
*写真はイメージ
(2024年4月16日号掲載)