San Diego News サンディエゴ発ニュース
2024年6月18日
大リーグ機構は6月17日、オールスター戦 (7月16日開催・テキサス州アーリントン) の先発野手を対象にしたファン投票の第1回中間結果を発表し、ドジャースの大谷翔平選手はナショナル・リーグの指名打者 (DH) 部門で100万2,377票を集めてトップに立った。
同リーグで最多得票のブライス・ハーパー一塁手 (フィリーズ) と約11万票差で、DH部門の2位マーセル・オズナ選手 (ブレーブス) とは約52万票差をつけた。
投票は2段階で実施され、6月27日までの1次投票で各リーグ最多得票の選手は先発出場が決まる。
それ以外のポジションの上位2人 (外野手は最多で6人) は6月30日~7月3日の最終投票に進む。
大谷選手はエンゼルス時代の昨季、アメリカン・リーグ最多得票でオールスター戦に3年連続で出場。
選出されればナ・リーグでは初めてとなる。
ア・リーグはアーロン・ジャッジ選手 (ヤンキース) が約137万票で全体1位。
日本勢はカブスの鈴木誠也選手がNL外野手部門で12位、レッドソックスの吉田正尚選手がALDH部門で9位に顔を出している。
パドレスのマイク・シルト監督は6月17日、左脚付け根の張りで負傷者リスト (IL) 入りしているダルビッシュ有投手が、19日に傘下マイナー1Aの試合で調整登板することを明らかにした。
5月末にIL入りしたダルビッシュ投手は14日にブルペンで約50球を投げるなど、復帰に向けて調整を続けてきた。
シルト監督は19日の登板で問題がなければ、チームに合流させることを示唆している。
*Illustration:© MLB / San Diego Padres
(2024年7月1日号掲載)
2024年6月11日
米国が2023年に輸入した電気自動車 (EV) のうち、中国からの輸入額は全体の 2.0%だったことが6月10日までに、カリフォルニア大サンディエゴ校 (UCSD) の調査で分かった。
米国市場に占める中国製EVの存在感は低く、分析した専門家は、米政権の対中制裁関税の強化は「中国に厳しく対応しているように
見せるための政治的な動機によるものだろう」と指摘した。
バイデン政権は5月、中国が過剰生産により、不当に割安な製品を市場に氾濫させることで「他国を犠牲にして成長する戦略を続けている」 と批判し、EVや半導体など重点分野の制裁関税の引き上げを発表。
中国が攻勢をかけるEVは、現行の25%から100%に引き上げ「中国の非競争的な貿易慣行から製造業者を守る」と強調していた。
UCSDのカイル・ハンドリー准教授は、貿易統計などのデータに基づいて、関税の強化対象となる製品の輸入状況や代替先などを
分析するツールを開発。
2023年のEV輸入元シェアはドイツの29.5%が最大で、韓国の23.5%、メキシコの19.9%、日本の11.2%と続いた。
一方、EVなどに欠かせない永久磁石の2023年の輸入元は、中国が全体の80.0%を占めた。
日本4.9%、ドイツ2.9%と続いたが大きな開きがある。
米政権は現行0%の制裁関税を25%とする方針だが、ハンドリー准教授は「日本のシェアが急拡大しなければ、供給網に問題が生じるだろう」とし、2026年の引き上げ時期が先送りされる可能性を指摘した。
EV向けリチウムイオン電池も中国が65.1%を占めた。
半導体製品の中には31.0%に上るものもあった。
(2024年7月1日号掲載)
6/2/2024
米民間非営利団体「歴史保護ナショナル・トラスト (National Trust for Historic Preservation)」は今年5月、約140年の歴史を刻むロサンゼルス中心部の日系人街リトルトーキョーを存続の危機にある歴史地区に指定。
再開発の影響を受けていると指摘した。
指定により、歴史的価値の維持に向けた機運を高める狙いがある。
米国立公園局 (National Park Service=NPS) によると、リトルトーキョーは最盛期に3万5,000人以上の人口を誇ったが、太平洋戦争中に米政府が日系人を「敵性外国人」として各地の収容所に強制的に送ったため離散。
戦後は一部が戻ったが、再開発が進む中で立ち退きを余儀なくされた日系商店も多い。
街の活性化に取り組む「リトルトーキョー・コミュニティー評議会 (Little Tokyo Community Council)」のクリスティン・フクシマ代表は「地域の課題を多くの人と共有する契機にしたい」と話した。
歴史保護ナショナル・トラストは毎年、存続危機の歴史地区を11か所指定。
過去には、先住民の聖地があるアリゾナ州の人気観光地グランドキャニオンや、物流面で20世紀の繁栄を支えた旧国道「ルート66」も選ばれている。
今年は、黒人だけで形成した最も古い自治体の一つだったフロリダ州イートンビル (Eatonville) なども指定された。
(2024年6月16日号に掲載)
6/2/2024
米民間非営利団体「歴史保護ナショナル・トラスト (National Trust for Historic Preservation)」は今年5月、約140年の歴史を刻むロサンゼルス中心部の日系人街リトルトーキョーを存続の危機にある歴史地区に指定。
再開発の影響を受けていると指摘した。
指定により、歴史的価値の維持に向けた機運を高める狙いがある。
米国立公園局 (National Park Service=NPS) によると、リトルトーキョーは最盛期に3万5,000人以上の人口を誇ったが、太平洋戦争中に米政府が日系人を「敵性外国人」として各地の収容所に強制的に送ったため離散。
戦後は一部が戻ったが、再開発が進む中で立ち退きを余儀なくされた日系商店も多い。
街の活性化に取り組む「リトルトーキョー・コミュニティー評議会 (Little Tokyo Community Council)」のクリスティン・フクシマ代表は「地域の課題を多くの人と共有する契機にしたい」と話した。
歴史保護ナショナル・トラストは毎年、存続危機の歴史地区を11か所指定。
過去には、先住民の聖地があるアリゾナ州の人気観光地グランドキャニオンや、物流面で20世紀の繁栄を支えた旧国道「ルート66」も選ばれている。
今年は、黒人だけで形成した最も古い自治体の一つだったフロリダ州イートンビル (Eatonville) なども指定された。
(2024年6月16日号に掲載)
5/15/2024
有力旅行雑誌社「トラベル+レジャー (Travel + Leisure / 本社:ニューヨーク)」が4月に発表した「2024年全米優良海岸トップ25」でカリフォルニア州から3海岸がランクインした。
サンディエゴ郡のコロナドビーチも含まれている。
同社の海岸評価ランキングは、カリフォルニア~フロリダ~ニューヨーク~ハワイを網羅し、全米で人気の高い海岸、湾岸、湖岸を対象に、景観、波と砂のクオリティー、サーフヘブン、ファミリーフレンドリーなどの観点からの厳正な評価に基づいて作成された。
カリフォルニアからはトップランクに属する3海岸を選出。
▪︎モントレー半島南部の “芸術家の街” カーメルバイザシー (Carmel-by-the-Sea / 人口約4,000人) にあるカーメルビーチ。
ラピス (宝石のような深い青色) の海と白砂海岸のコントラストが見事で、極上のサーフスポット。
▪︎ロサンゼルスの魅力の一つでもあるサンタモニカビーチ。
ローラーコースターと各種ゲーム、夕陽の絶景スポットなど、クラシックな魅力を保持している海岸。
▪︎サンディエゴのランドマーク的な築136年の国定歴史建造物ホテル・デル・コロナドの偉容を背景に、雲母 (うんも) の働きでキラキラと光る1.75マイルの広い砂浜がその風格を際立たせている。
それは「サンディエゴの絵葉書」の雰囲気そのもの。
*「全米ベストビーチ25選」:https://www.travelandleisure.com/trip-ideas/beach-vacations/best-beaches-in-the-us。
(2024年6月1日号に掲載)
5/15/2024
有力旅行雑誌社「トラベル+レジャー (Travel + Leisure / 本社:ニューヨーク)」が4月に発表した「2024年全米優良海岸トップ25」でカリフォルニア州から3海岸がランクインした。
サンディエゴ郡のコロナドビーチも含まれている。
同社の海岸評価ランキングは、カリフォルニア~フロリダ~ニューヨーク~ハワイを網羅し、全米で人気の高い海岸、湾岸、湖岸を対象に、景観、波と砂のクオリティー、サーフヘブン、ファミリーフレンドリーなどの観点からの厳正な評価に基づいて作成された。
カリフォルニアからはトップランクに属する3海岸を選出。
▪︎モントレー半島南部の “芸術家の街” カーメルバイザシー (Carmel-by-the-Sea / 人口約4,000人) にあるカーメルビーチ。
ラピス (宝石のような深い青色) の海と白砂海岸のコントラストが見事で、極上のサーフスポット。
▪︎ロサンゼルスの魅力の一つでもあるサンタモニカビーチ。
ローラーコースターと各種ゲーム、夕陽の絶景スポットなど、クラシックな魅力を保持している海岸。
▪︎サンディエゴのランドマーク的な築136年の国定歴史建造物ホテル・デル・コロナドの偉容を背景に、雲母 (うんも) の働きでキラキラと光る1.75マイルの広い砂浜がその風格を際立たせている。
それは「サンディエゴの絵葉書」の雰囲気そのもの。
*「全米ベストビーチ25選」:https://www.travelandleisure.com/trip-ideas/beach-vacations/best-beaches-in-the-us。
(2024年6月1日号に掲載)
5/11/2024
サンディエゴ郡環境保健衛生課は、蚊が地域全体へ西ナイルウイルスなどの病気を広める可能性を防ぐため、蚊の繁殖期の到来を見据えながら、蚊幼虫駆除を目的とする定期的な殺虫剤空中噴霧を実施する。
今年初となる徹底駆除は4月第4週に2日間行われた。
駆除の対象は郡内約1,400エーカーに及ぶアクセス難とされる蚊の繁殖地域で、最大52の地元水路が含まれている。
過去数年間、毎月1回ほどの頻度で投下されてきた。
使用される駆除薬は人間やペットに害を与えないが、蚊の幼虫を成長させない効果がある。
元来、西ナイルウイルスが引き起こす西ナイル熱は北アフリカの風土病で、1937年にウガンダで初めて確認された。
CA州で検出されたのは2003年8月。
以来、SD郡保健当局は防疫態勢を充実させ、住民に向けて「長袖・長ズボンの着用」「ボウフラの生息拠点の根絶」を呼びかけてきた。
毎年、SD郡では2人~20人台の範囲で西ナイル熱感染者が出ている。
西ナイルウイルスの主媒介はヤブカ属の蚊で、人にも動物にも感染し、約20%の患者に風邪に似た症状 (発熱、頭痛、吐き気、息切れ、皮膚発疹、リンパの腫れ など) が出るが、発症しても多くは数日~1週間で回復する。
致死率は1%未満 (150人に1人) と低いが、50歳以上の中高齢者や基礎疾患を持つ場合は重篤な症状を起こす危険性がある。
5月も半ばとなり、初夏へと季節が移行して蚊の繁殖期を迎えるにあたり、西ナイル熱やジカ熱の感染対策を万全にしておく必要がある。
(2024年6月1日号に掲載)
5/11/2024
サンディエゴ郡環境保健衛生課は、蚊が地域全体へ西ナイルウイルスなどの病気を広める可能性を防ぐため、蚊の繁殖期の到来を見据えながら、蚊幼虫駆除を目的とする定期的な殺虫剤空中噴霧を実施する。
今年初となる徹底駆除は4月第4週に2日間行われた。
駆除の対象は郡内約1,400エーカーに及ぶアクセス難とされる蚊の繁殖地域で、最大52の地元水路が含まれている。
過去数年間、毎月1回ほどの頻度で投下されてきた。
使用される駆除薬は人間やペットに害を与えないが、蚊の幼虫を成長させない効果がある。
元来、西ナイルウイルスが引き起こす西ナイル熱は北アフリカの風土病で、1937年にウガンダで初めて確認された。
CA州で検出されたのは2003年8月。
以来、SD郡保健当局は防疫態勢を充実させ、住民に向けて「長袖・長ズボンの着用」「ボウフラの生息拠点の根絶」を呼びかけてきた。
毎年、SD郡では2人~20人台の範囲で西ナイル熱感染者が出ている。
西ナイルウイルスの主媒介はヤブカ属の蚊で、人にも動物にも感染し、約20%の患者に風邪に似た症状 (発熱、頭痛、吐き気、息切れ、皮膚発疹、リンパの腫れ など) が出るが、発症しても多くは数日~1週間で回復する。
致死率は1%未満 (150人に1人) と低いが、50歳以上の中高齢者や基礎疾患を持つ場合は重篤な症状を起こす危険性がある。
5月も半ばとなり、初夏へと季節が移行して蚊の繁殖期を迎えるにあたり、西ナイル熱やジカ熱の感染対策を万全にしておく必要がある。
(2024年6月1日号に掲載)